鬼頭梓氏に師事し、武蔵野美術大学で建築を学んだ藤原成暁は、1990年の事務所設立以来、住宅・医療施設・商業施設など多様な建築と向き合ってきた。設計の根底にあるのは「使う人の視点」。機能と美の調和、素材の持つ表情、光と陰の演出——それらが重なり合ったとき、空間は初めて「建築」となる。
「ル・コルビュジエがカップ・マルタンの休暇小屋に詰め込んだものを、私たちは現地で測り、描き、体で理解した。建築の真髄は、図面ではなく体験の中にある。」
Selected Works
診療所と住居を一体化した複合施設。外装にはテラコッタ調のガルバリウム鋼板とレンガタイルを採用し、昼は温かみのある表情を、夜は光を纏う都市的な佇まいを見せる。内部は木のぬくもりを基調とした診療空間で、患者が安心して訪れられる環境を創出した。
アルコール依存症専門の閉鎖病棟として、患者の治療環境と安全管理を両立させた設計。RC造2階建、屋上テラス付き。ピンク系タイルとアイボリー塗装によるファサードは、病院らしくない穏やかな外観をつくり出している。エントランスホールは自然光を取り込んだ開放的な空間。
平川病院の増築棟として1999年に竣工した内科系病棟。ベージュ系の外装タイルと金属パネルを組み合わせた3階建ての建物は、既存棟との連絡通路で一体的に結ばれている。内部には木質仕上げの腰壁と手すりを連続させた温かみある廊下、開放的なデイルーム、採光に優れたナースステーション、そして患者のプライバシーに配慮した多床室を整備した。
急性期治療病棟とリハビリテーション施設を一体的に設計した2012年竣工フェーズ。明るく開放的なデイルーム、スタッフの視認性を高めたナースステーション、療養に適した病室環境など、医療効率と患者の快適性を両立させた空間構成。
モルタル仕上げの外壁に独自のプロポーションで開口部を配置した、すっきりとしたモダン住宅。内部は天窓から自然光が差し込む吹抜け階段が空間のシークエンスをつくり出し、各フロアを立体的につなぐ。家族の多様な生活スタイルに対応した、機能的で伸びやかな住空間。
金属パネルに菱形模様のエンボスを施した外壁と、2つの丸窓が印象的な外観。夜は木製玄関扉とシームレスな縦型ガラスランタンに照らされたエントランスが幻想的な表情を見せる。玄関ホールはミラー・ガラス・木材を組み合わせた豊かな構成で、訪れる者を迎える。
レンガタイルと深い庇が落ち着きのある佇まいをつくり、丸窓のアクセントが印象的な外観。緑豊かな庭とのつながりを重視した設計で、リビングから庭への視線と光の取り込みを丁寧に計画。内部には本格的な和室を設け、モダンな設備と伝統的な和の空間を調和させた。
ガルバリウム鋼板の白と黒の2トーンによるシャープな外観が印象的な都市型住宅。ガレージを内包しながら、内部はスキップフロアと高天井を組み合わせた立体的な空間構成。限られた都市の敷地に豊かな居住空間と暮らしの余白を生み出した。
1階にLDKと浴室を配し、2階に廊下・洋室を設けた2階建て住宅。白を基調とした外観と、光をやわらかく取り込む開口部が特徴。玄関からアプローチにかけての動線設計と、LDK空間の開放感ある構成が居心地のよい日常を生み出している。
ガルバリウム鋼板と木製ルーバーを組み合わせた個性的なファサード、斜めに切り取られた屋根形状が街並みにアクセントを与える都市型住宅。1階のダイニングキッチンはRC打放しの壁と中庭へとつながり、光と外部空間を内部に引き込む。木製の丸穴をあしらった階段は壁面書庫と一体化し、知的な暮らしを演出する。屋根裏の居室はトップライトからの光が満ち、唯一無二の空間体験を生む。
ガルバリウム鋼板による水平ラインの外装と屋上テラスを特徴とする3階建て都市型住宅。1階にはバリアフリーに配慮したLDKを、2階にはオープンキッチンとダイニング・洋室を設け、メタルオープン階段が各フロアを軽やかにつなぐ。異なる世代が安心して暮らせる合理的な縦断面計画と、素材感を活かしたシンプルなインテリアが住まいに品格を与える。
藤原成暁は設計のかたわら、訪れた土地で水彩スケッチを描き続けている。ヨーロッパの路地、南フランスの海辺の小屋、東京の近代建築——描くことで空間の本質を体感し、それが設計思想の礎となる。「建築士」誌の「旅から旅絵」コーナーへの連載や、公募展での受賞など、表現活動は設計と不可分な存在だ。
ル・コルビュジエが晩年を過ごしたカップ・マルタンの休暇小屋(わずか15㎡)。ものつくり大学の学生とともにフランスで実測調査を敢行し、図面を引き直し、原寸大の復元模型を制作。その記録は2023年4月、著書として結実した。
Media Coverage
カップ・マルタンの休暇小屋、現地実測図面集
発行:株式会社エクスナレッジ
Film & Media Appearances
Minpaku / Short-term Rental Support
平成30年6月15日の住宅宿泊事業法施行に伴い、住宅宿泊事業(民泊)の届出に際しての建築士によるチェックリストの作成依頼を承っております。
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About the Architect
Nariaki Fujiwara · Architect
一級建築士事務所 藤原成暁設計室を主宰。住宅・医療施設・商業施設など幅広い建築設計を手がけるとともに、建築ドローイングやスケッチを通じた表現活動を続ける。師である鬼頭梓氏(武蔵野美術大学名誉教授)に薫陶を受け、「空間の本質を問い続ける」姿勢は、設計から著述・教育活動まで一貫している。
2006年より2019年まで、ものつくり大学建設学科にて准教授・教授として建築教育にも携わり、2019年より同大学名誉教授。ル・コルビュジエのカップ・マルタンの休暇小屋をフランスで実測調査し、著書『図解 世界遺産 ル・コルビュジエの小屋ができるまで』(エクスナレッジ、2023年)にまとめた。
| 1953年 | 東京生まれ |
|---|---|
| 1978年 | 武蔵野美術大学 造形学部建築学科 卒業 |
| 1978–1981年 | 奥野建築設計事務所 |
| 1981–1991年 | 鬼頭梓建築設計事務所 |
| 1990年–現在 | 一級建築士事務所 藤原成暁設計室 代表取締役 |
| 1997年–現在 | 日本工学院 非常勤講師 |
| 2006–2019年 | ものつくり大学 建設学科 准教授・教授 |
| 2019年–現在 | ものつくり大学 名誉教授 |
Company Information
| 社名 | 株式会社 一級建築士事務所 藤原成暁設計室 |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役 藤原 成暁(ふじわら なりあき) |
| 所在地 | 〒156-0041 東京都世田谷区大原1-48-13 |
| 電話 | 03-5465-1151 |
| メール | info@nf-adr.co.jp |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1990年(平成2年) |
| 役員 | 取締役 藤原 友 取締役 藤原 ゆかり |